ネットで紹介されていたので読んでみました。
この本はサイボウズの青野さんが書いたものです。いわゆる仕事術の本といえば、そうなのですが、なんとも肩肘をはらないスタイルがいいかんじです。
「ちょっと楽して同じ成果を上げたい」
そんなスタイルは同感するところです。大まじめに、問題を真正面から捉えることもときに必要かもしれませんが、私自身そんな度胸はありません。
「どーにか、楽してよい結果を得られないかなあ」
そんなある意味でダメ人間的な発想に自信が持てる(?)本ですね。以下は個人的に面白いなと思った点と、この本の主要なテーマに関わる部分を5つのポイントでまとめてみました。
1.「助けられ上手」という発想もある(p.96-98あたり)
世の中なんでも自分一人の力でいろんなことが出来るようになることはなんとなく望ましい気がします。まあ人に世話してもらうより自分一人で出来る方がいいですよね。
しかし、実際にはそういうことばかりではないですよね。自分ができないこと、わからないことに対して「わからない」ということをはっきり言えることも重要な場合があります。
また、しっかり他人に叱ってもらうことが重要なケースもあります。これもある意味で助けられ上手だと思います。人にまずい点をしっかり指摘してもらうことは自分にとってプラスになるケースが多々ありますよね。
このように、人に助けられるというのは単に楽をするという意味ではなく、自分が成長するために必要なことでもあります。この本の中には愛想がよいことも重要!ということが書かれていますが、そういうことも大切であると再認識しました。
この本の中では、「読書」についても語られているのですが、やみくもに本を読むより「他人のお薦め」を利用するということが書かれていたりします。それもひとつの「助けられ上手」だと思います。
2,自由にやってくれ!とはなるべく言わない(p.128あたり)
これは仕事を振るときに「自由にやってよいよ!」などとあまり言わない方がよいのではないかという話でした。放任主義で育った青野さんからすれば、人に対して放任がちになるのですが、それはまずいという話です。この本では以下のように書かれています。
「任せる」というのは、勝手にやってもらうというのとは違います。このようにやってほしい。ただ、自分ではできない。だから、あなたにお願いする。あなたは私よりうまくやってくれるだろう。そこに私は期待している。もし、私が考えているよりもうまいやり方があるのならばぜひ提案してほしい。二人でよりよい成果を出していこう。これが「任せる」ということだと思うようになりました。
なるほどと思いました。これは細かいことをあれやこれや言うというわけではなく、「達成したいゴール」については明確に伝えるということだと思います。
なんとなく仕事を人にふるより、自分でやったほうが楽じゃないかなどと思うこともあるのですが、こういうことに気をつけてやると、うまくいくことも多いのではないかと思いました。
3.反省は成長のツールなり!
「学習科学」だとか「認知科学」の学問分野では、「反省(リフレクション)」が重要だ!とよく言われます。これはつまり、なにか行為をしたときにそれをそのままにするのではなく、それをもう一度吟味したりすることで次なる学びへいきるのだ!ということですね。
この本の中にもそうした話がでてきます。具体的には以下の例ではないかなと思います。
・読書したら読みっぱなしにするのではなくblogなどに書いてみよう
・失敗すること自体は仕方がない。しかし、「次にどうするか」ということを必ず考えよう
これらはやはり自分が成長するためには必須のことのようですね。
また、なるべく頭の中に考えをためておくのではなく、「外にだしておくこと」(これを外化と言ったりしますが)というのも、この仕事術の中には含まれていました。
こうした反省だとか、頭の中のものを外に出しておくとかいう習慣を常につけておきたいものですね。
4.楽してさらっとやることも重要!
これもこの本の中の主要なテーマの一つでしょうね。例えば、読書についても全てを読む必要はないということを書いています。新聞も隅々まで読む必要もないということです。
さらっと自分のアンテナにひっかかるものを見ていくというスタイルは重要ですね。
まじめにまじめにやるのも重要ですが、こうした軽さ、裏技も重要だよということでしょうか。
5.プランはその場その場で前向きに!
青野さんいわく、和民の社長のように長期の目標をたてることは自分には向いていないということでした。その代わりにやるのは、五分後の自分、明日の朝のよりよい自分というのをイメージするということでした。これはなかなか面白い発想だと思います。
もちろん最終的なゴールのイメージを持っていることは重要なことでしょう。しかし、その場その場で立ち現れてくる状況に対して、常に前向きに、そして対応していくことのほうがより本質的なスキルではないかと思います。
ずっと先の未来を考えることも重要ですが、とにかく目の前の状況に最善を尽くしていくということの大切さというのを再認識しました。
▼まとめ
さて、今回はちょいデキ!について5つのポイントで振り返ってみました。仕事術に関する本はいろいろありますし、青野さんも本の中で、いろいろな方法を試しは失敗し、現在のやり方に落ち着いているようでした。
人がやっているうまいやり方を、ちょっと楽して参考にさせてもらいつつ、自分なりの仕事術を作り上げていくことが「ちょいデキ人間」への一歩なのかもしれません。
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